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営業のPDCAが回らない原因とは?成果を出すための正しいサイクル実践法を解説

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上司から「PDCAを回せ」と言われるものの、具体的に何をすればいいか分からず、日々の報告書を書くだけで精一杯になっていませんか。「頑張ります」という目標を立ててはみるものの、月末に目標未達の結果だけを見て、「なぜうまくいかなかったのか」が分からないままになってしまう、そんな悪循環に陥っている方は少なくないのではないでしょうか。

営業活動におけるPDCAが形骸化してしまう背景には、多くの場合、体系立てて学ぶ機会がないまま、勘や経験に頼った自己流の営業サイクルを続けてしまうことに原因があります。その結果、目標設定が曖昧になったり、日々の活動記録が不十分で振り返りができなかったりと、成果に繋がらない「回しているつもり」の状態に陥りがちなのです。

この記事を読めば、なぜあなたの営業PDCAが回らないのかという根本原因から、明日からすぐに実践できる具体的な4つのステップ、そしてチームで成果を出し続けるための仕組み作りまで、一気通貫で理解できます。

この記事の結論
  • 営業PDCAの成功は「Plan(計画)」の具体性で決まる。売上目標(KGI)だけでなく、商談数や提案数などの行動目標(KPI)に分解しましょう。
  • 「Check(評価)」は月末にまとめてではなく、週次など短いサイクルで実施し、うまくいったこと・いかなかったことを具体的に振り返る時間を確保しましょう。
  • 「Action(改善)」では、次の行動を一つだけ決める。「あれもこれも」ではなく、最も効果的な改善策に絞って次の計画に組み込みましょう。
  • PDCAは一人で抱え込まず、チームで進捗や課題を共有し、成功事例や失敗事例から学び合う仕組みを作ることが成功の鍵です。

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  • 今注力すべき案件の優先度が立てられず、営業活動が非効率
  • フォローアップすべき案件が漏れてしまい、機会損失が生まれている
  • 提案や新人教育が属人化しており、事業拡大のボトルネックになっている
目次

なぜあなたの営業PDCAは「回らない」のか?よくある3つの失敗原因

多くの営業担当者が「PDCAを回しているつもり」でも、なぜか成果に繋がらない状況に陥っています。その原因は、PDCAサイクルの各段階における、よくある失敗パターンに隠されています。まずは、ご自身の状況と照らし合わせながら、どこにつまずきの原因があるのかを確認してみましょう。

1. Plan(計画)の目標が曖昧で行動に落とせない

最も多い失敗が、計画段階での目標設定の曖昧さです。「今月は頑張る」「新規顧客を増やす」といった精神論や定性的な目標だけでは、具体的に「何を」「いつまでに」「どれくらい」やればいいのかが分かりません。

これでは、日々の行動が場当たり的になり、月末になって「頑張ったけれど結果が出なかった」という状況に陥ってしまいます。計画とは、具体的な行動に分解できるレベルまで落とし込まれていて、初めて意味をなすのです。

2. Do(実行)が「やりっぱなし」で記録がない

次に多いのが、日々の営業活動を実行するだけで満足してしまい、そのプロセスや結果を記録に残していないケースです。

例えば、商談でどんな提案をしたのか、顧客からどのような反応があったのか、なぜ失注してしまったのか。こうした情報が記録として残っていなければ、後の「Check(評価)」の段階で、何が良くて何が悪かったのかを客観的に振り返ることができません。日報を提出することが目的化し、「やりっぱなし」の状態になっているのです。

3. Check(評価)の基準がなく感覚で振り返っている

行動の記録があったとしても、その評価が「なんとなくうまくいった気がする」「今回は運が悪かった」といった感覚的なものに終始している場合も、PDCAはうまく回りません。

計画段階で立てた具体的な目標(KPI)に対して、実績がどうだったのかを数値で比較・評価することが不可欠です。客観的なデータに基づいた評価がなければ、課題を正しく特定できず、次のAction(改善)も的確なものにはなりません。

成果を出す営業PDCAサイクルの正しい回し方【4ステップで解説】

では、具体的にどのようにすれば、成果に繋がる営業PDCAサイクルを回せるのでしょうか。ここでは、明日からすぐに実践できる4つのステップを、営業活動の具体例を交えながら解説します。この正しい営業サイクルを実践することで、勘や経験だけに頼らない、再現性の高い成果を目指せます

Step1 Plan(計画)- KGIから逆算してKPIと行動計画(ToDo)を決める

最初のステップは、具体的で測定可能な計画を立てることです。まず、最終的な目標であるKGI(重要目標達成指標)、例えば「四半期の売上1,000万円」を設定します。

次に、そのKGIを達成するための中間目標であるKPI(重要業績評価指標)に分解します。過去のデータから、平均受注単価や商談化率、受注率などを算出しましょう。

  • KGI:売上1,000万円
  • 平均受注単価:50万円 → 必要な受注件数:20件
  • 受注率:25% → 必要な商談数:80件
  • 商談化率:10% → 必要なアポイント数:800件

このように逆算することで、「四半期で800件のアポイントを獲得する」という具体的なKPIが設定できます。さらに、これを月次・週次・日次の行動計画(ToDo)に落とし込み、「1日あたり約13件の架電を行う」といったレベルまで具体化することが重要です。

目標設定に役立つ「SMART」の法則

具体的な目標を立てる際には、「SMART」というフレームワークが役立ちます。これは、以下の5つの要素の頭文字を取ったものです。

  • Specific(具体的か):「顧客を増やす」ではなく「〇〇業界の新規顧客を5社獲得する」
  • Measurable(測定可能か):「頑張る」ではなく「アポイントを月20件獲得する」
  • Achievable(達成可能か):現実的に達成できる目標か
  • Related(関連性があるか):チームや会社の目標と関連しているか
  • Time-bound(期限が明確か):「いつか」ではなく「今月末までに」

Planを立てる際に、自分の目標がSMARTになっているかを確認する癖をつけることで、計画の精度が格段に上がります。

Step2 Do(実行)- 計画に沿って行動し、結果とプロセスを記録する

計画を立てたら、次はその行動計画(ToDo)に基づいて実行します。ここで最も重要なのは、「行動した事実」と「その結果」、そして「プロセス」を必ず記録することです。

何を記録すべきか、具体的な項目を以下に示します。

  • 行動量:架電数、メール送信数、訪問件数など
  • 商談内容:誰に、どんな提案をしたか、どんな資料を使ったか
  • 顧客の反応:課題、ニーズ、キーパーソンの発言、懸念点など
  • 結果:アポイント獲得、商談化、受注、失注など
  • 失注理由:価格、機能、タイミング、競合など

これらの記録は、手書きのノートやExcelでも可能ですが、SFA(営業支援システム)やCRM(顧客関係管理システム)といったツールを活用すると、入力の手間を省き、後の分析を効率化できます。

Step3 Check(評価)- KPIの達成度と要因をデータで分析する

週の終わりや月の終わりなど、一定期間が経過したら、必ず振り返りの時間を設けます。この評価ステップでは、計画(Plan)と実績(Do)をデータで比較し、その差(GAP)がなぜ生まれたのかを分析します

例えば、「KPI:月20件のアポイント」に対して「実績:15件」だった場合、なぜ5件足りなかったのかを深掘りします。

  • 行動量(量)の問題か?:そもそも架電数が目標に達していなかったのか。
  • 行動の質の問題か?:架電数は足りていたが、アポイント獲得率が低かったのか。
  • 要因は何か?:トークスクリプトに問題があったのか、ターゲットリストが適切でなかったのか、それとも別の要因か。

「うまくいったこと(Good)」「改善すべきこと(Bad)」を客観的な事実に基づいて洗い出すことが、次の改善アクションに繋がります。

Step4 Action(改善)- 次のPlanに繋がる具体的な改善策を立てる

評価で見つかった課題に対して、具体的な改善策を考え、次のPlanに組み込むのが最後のステップです。改善策は「継続」「改善」「中止」の3つの視点で考えると整理しやすくなります。

  • 継続(Keep):うまくいった施策。例えば、特定の業界へのアプローチでアポ率が高かったなら、その業界へのアプローチを来週も続ける。
  • 改善(Problem/Try):課題が見つかった施策。トークスクリプトの反応が悪ければ、「冒頭の掴みをAパターンからBパターンに変えてみる」といった具体的な改善案を立てる。
  • 中止(Stop):効果が出ていない施策。思い切ってやめる判断も重要です。

ここで重要なのは、「あれもこれも改善しよう」と欲張らないことです。「次の1週間で試す改善策は一つだけ」と決め最も効果が見込めそうなアクションに集中することで、改善のPDCAサイクルも回しやすくなります。

営業PDCAを形骸化させないための3つのコツ

正しい手順を理解しても、日々の業務に追われる中でPDCAサイクルを継続するのは簡単ではありません。ここでは、営業PDCAを「やりっぱなし」にせず成果に繋がる習慣として定着させるための3つのコツを紹介します。

1. 最初から完璧を目指さず、小さく始めてみる

PDCAを始めようと意気込み、最初から全ての項目を完璧に記録・分析しようとすると、負担が大きすぎて挫折してしまいがちです。大切なのは、完璧さよりも継続すること。

まずは、「失注理由の記録だけは必ず残す」「週に15分だけ、うまくいったことと課題を書き出す時間を作る」など、ごく小さなアクションから始めてみましょう小さな成功体験を積み重ねることで、PDCAを回すことが当たり前の習慣になっていきます。

2. SFAやCRMを活用して記録と分析を効率化する

PDCAが続かない大きな理由の一つに、「記録や報告に時間がかかる」という問題があります。この課題を解決するのが、SFAやCRMといった営業支援ツールです。

ツールを使えば、顧客情報や商談履歴が一元管理され、日々の活動報告もスマートフォンから簡単に行えます。蓄積されたデータは自動でグラフ化されるため、分析の手間も大幅に削減できます。実際に、ある調査ではSFA/CRMの導入によって営業チームの生産性が最大34%向上したり、特定の導入事例では報告業務の工数が月間約83%削減されたりしたというデータもあります。ツールをうまく活用し、本来注力すべき改善活動に時間を使いましょう

3. 毎週決まった時間に「振り返り」の時間を確保する

PDCAサイクルの中で最も重要でありながら、最も疎かになりがちなのが「Check(評価)」と「Action(改善)」のフェーズです。多忙な業務の中で、これらの時間は意識的に確保しなければ、つい後回しになってしまいます。

そこでおすすめなのが、毎週金曜日の午後など、決まった時間に「振り返りの時間」をカレンダーに予定として入れてしまうことです。個人で行うだけでなく、チームの定例ミーティングとして仕組み化すれば、半強制的に振り返りの習慣が身につきます。この時間を「聖域」として扱い、他の予定を入れないようにすることが継続の鍵です。

【マネージャー向け】チームで営業PDCAを定着させるためのポイント

営業PDCAは、個人の努力だけで定着させるには限界がありますチーム全体で取り組み、組織の文化として根付かせることで、その効果は最大化されます。ここでは、マネージャーがチームで営業PDCAを定着させるために押さえるべき3つのポイントを解説します。

1. なぜPDCAを回すのか、目的とメリットをチームで共有する

メンバーに「やらされ感」を感じさせないために、まず「なぜPDCAを回す必要があるのか」という目的を丁寧に説明し、共有することが不可欠です

単に「業績を上げるため」だけでなく、「無駄な作業を減らして早く帰れるようにするため」「個人の成果を正当に評価するため」「成功事例を共有してチーム全体のスキルを底上げするため」といった、メンバー一人ひとりにとってのメリットを伝えることが重要です。目的が腹落ちすれば、メンバーは主体的にPDCAに取り組むようになります。

2. 報告フォーマットを統一し、メンバーの負担を減らす

メンバーごとに報告の形式がバラバラだと、データを集計・分析するマネージャーの負担が増えるだけでなく、報告するメンバーにとっても何を書けばいいか分かりにくくなります。

SFA/CRMのレポート機能を活用したり、シンプルなExcelフォーマットを用意したりして、報告の型を統一しましょう。その際、報告項目は「KPIの進捗」「うまくいったこと/課題」「次のアクションプラン」など、必要最小限に絞ることがポイントです。メンバーが本来の営業活動や改善活動に集中できる環境を整えるのがマネージャーの役割です

3. 結果だけでなくプロセスを評価し、改善を称賛する文化を作る

PDCAサイクルを活性化させる上で、最も重要なのが「心理的安全性」の高いチーム文化を作ることです。目標未達や失敗を責めるのではなく、その結果から何を学び、次にどう活かそうとしているのか、その「プロセス」を評価する姿勢が求められます。

1on1ミーティングなどで「今回の失注からどんな学びがあった?」「新しいアプローチを試してくれてありがとう。結果はどうだった?」といった、挑戦と改善を促す声かけを意識しましょう。失敗を恐れずにチャレンジできる文化が、チームのPDCAサイクルを力強く回していく原動力となります。

まとめ:営業PDCAは「仕組み」で回して成果を最大化しよう

営業活動におけるPDCAは、単なる報告業務ではなく、勘や経験に頼った属人的な営業から脱却し、データに基づいて再現性のある成果を生み出すための強力な武器です。

回らない原因となっていた「曖昧な計画」「やりっぱなしの実行」「感覚的な評価」から抜け出し、本記事で解説した具体的な4つのステップを実践することで、あなたの営業活動は必ず変わります。

最初から完璧を目指す必要はありません。まずはスモールスタートで、一つでもいいので改善のアクションを次の計画に組み込んでみてください。そして、個人の力だけでなく、ツールやチームの力を借りながら「仕組み」としてPDCAを回していくことで、あなたとあなたのチームの成果は着実に最大化されていくはずです。

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